ネット弁慶Bのブログ

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マチリンの思い出2 ブレイク直前の声優に競り勝つ

マチリンが世に出たキッカケ、芸能人らしい仕事の最初といえば、
TVゲームラジオンズ(TVGAME RADIONS)のラジオレギュラー獲得でしょう。

このレギュラーは、ゲーム雑誌「ゲーム・オン!(小学館)」と ラジオンズの
共同企画 「プリンセスゲームオン(1995年5月頃)」 の優勝特典のひとつです。


ファミコン通信の 「唯一全ハードを取り扱うゲーム雑誌」 という看板を外させた雑誌だったかも??

プリンセスゲームオンはオーディション企画。
5人のタレント(主に声優)がラジオにゲスト出演し自己アピール、雑誌で写真を載せ映像などでアピール。
読者の葉書投票により優勝者が決まる、というものでした。


読者投票にかけられたのは この5人。
千葉千恵巳 豊嶋真千子 野上ゆかな 国生貴子 宮村優子

国生貴子以外の4人は声優業がメイン。
その後の経歴ではマチリン以外の3人が 堂々と代表作が言えるほどの活躍を見せています。
つまり アニメ声優として伸びなかったのはマチリンくらい…

このメンバーを抑えてマチリンは優勝したのです。


個人的には 途中までは面白かったTVアニメ

宮村優子みやむー)は、この年の10月から放送された
新世紀エヴァンゲリオン」のアスカ役で大ブレイクします。

その半年前にこのオーディションがあり、みやむーを倒したのですから、
マチリンはまさに幸運だったと思います。
オーディションの時期が半年遅れていたら、間違いなく みやむーが優勝したでしょう。


セーラームーンの二番煎じ的な扱いを受けていた気がする

野上ゆかな(現・ゆかな)に負ける可能性もありました。

オーディション時、既にアニメ「愛天使ウェディングピーチ」の放送が始まっていたのです。
このアニメの主役級の役を野上ゆかな宮村優子も)が演じていたのです。
エヴァほどではありませんが、ウェディングピーチは当時話題になったアニメでした。

しかし放送開始後わずが1ヶ月の時期ということもあり、
ゆかな、みやむー、共にウェディングピーチの恩恵をうまく受けられなかったように思います。

千葉千恵巳がオーディション後、ゲームオンのラジオCMに出演していたことなどから、
 2位が千葉千恵巳で、みやむー・ゆかなは3位以下だったと思われる。)


もう1、2ヶ月オーディションが遅かったら、
みやむー ゆかなのワンツーフィニッシュだったかもしれません。


天下のNHKアニメといえどBSでは…

野上ゆかなは他にも、NHK(BS2)でアニメの主役「あずきちゃん」も やり始めた時期でしたが、
こちらも放送開始後間もないうえに衛星放送は今ほど普及していなかったはずです。
プリンセスゲームオンの票には結びつかなかったと思われます。

やはりマチリンは幸運ですね。

でも小学館としては 逃がした魚は大きかったかも… 


当時録音したカセットテープから抜粋(49秒程度)

相手のことばかりでなく、オーディション時のマチリンの強みをひとつ。
それは彼女が人気ゲームソフト「かまいたちの夜」の悲鳴の声をやっていたというところ。

ラジオにゲスト出演した際にも ゲームと同じ悲鳴を披露してくれました。
ゲーム番組での このアピールポイントは参加者中一番のインパクトでした。
これだけで優勝したんじゃないかと思うほど。

相手のことばかり書いて幸運幸運と書いてきましたが、
彼女の実績、自分の力も このオーディションでは発揮していての優勝なのです。
(とってつけたフォローで書いてるわけじゃないですよ)


余談で ちょっと面白いのが、このラジオ出演で彼女が自分の年齢を言わなかったところ。
参加者中最年長であることを気にしていたようです。

ちなみに当時24歳。
みやむーが年齢も学年もひとつ下なだけなのを思えば気にしすぎです。

この、若いのに年齢を伏せる という行為を続けた結果、
後にスポーツ紙で「年齢不詳声優」扱いを受けることになります。
※概要は豊嶋真千子さんのWikiなどでご確認ください